タバントーク - 根本敬
キム・ヒロ・ソンセンニム
1キムヒロ(金嬉老)ソンセンニムサマンその1
◆金さん(コリアにて現地人らの前で呼ぶ時はキム・ヒロ・ソンセンニム=先生様なる最上級の尊称)の急死は予定より早く、釜山の〈支援者〉から倒れた!危篤!延命措置状態と知らされた時愕然として、浅草の馴染みある取材先から銀座線に乗るまで道がわからなくぐらいの衝撃をうけた。
癌と実は知っていたが、81の年齢ゆえ進行は遅く‐絶対なものに非ず‐まだ2年は大丈夫とたかを括っていたところ‥であった。1ヶ月前筆圧も強いやる気満々のお手紙を拝受し「元気だな」とホッとしたのだった。延命措置も自らの意志で振り払うかの様自分の意志で金さんらいく逝った、命日とかさなった26日月例夜間中学であったが、準備もままならぬ上、いつもの精神状態になどなくいつも通りに当然なく、さてどうしたもんかまよったが、ならばと、よく友達の葬儀が終わった後独特のハイテンションにかられ最後会食の際笑いの絶えないテーブルは多数派‥とちかいものあり、それに倣いその日の心中を逆手に簡潔な、しかし内容もソリッドで良い夜間中学にしようと思った。果たしてそれはその様になったかと・;W$&(B。
無事終えるた姿は傍目より相当ナーヴァスな自分だった。は駅まで走ってでも早く家かえりたかったが、そうもいかず、色々気遣いもせねばならぬ、走って帰れなかった。こをな時俺はエラくなりたい。エラくなれば、回りに気配り省力して終わるや思いきり駅に疾走し一刻も早く帰路につけるのだ。ボブ・ディランならその場合全く持って失礼は成立し得ない。ディランへのささやかない憧れにソレがる。
金さんの本は予定通りだすが、しかし無念だ。
また普通の叔父叔母の死と決定的な違いは単に高齢者の急死とは違う。
ちかいものは、まるで「同世代」(この人の感覚は若々しい)の親しい友人が急死した感覚だ。歳30上ながら同世代感覚でいたずらや冗談エロ話しが金さんとら年齢さとばして話しが出来た。本はとにかく予定通りつくるが、その友人はいつも怒っているかおどけているか、また笑いを誘うところに力点のあるエロ話しか、人間の業として刃物をつきつけるかの様なニ通りのエロ話しをいつもしていた(続く)
*添付の写真は共同通信のものだが生前金さんが俺が言うんだかつかって構わないよ、勝手に好きに使いなさい、俺の写真なんだからといっていたもの。
(根本敬公式HP「因果鉄道の旅とマンガ」より転載)
2010年03月29日 13:15
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