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タバントーク - 根本敬

よど号ハイジャックと裸のラリーズと『さむくないかい/しおサイケデリック』

  先日、あの時代‐といふ‐風(強風/突風)に吹かれ、こたえを求め「よど号事件」の実行犯となった若林盛亮さんから「こんなもんを書きました」とコピーが届いた。
 若林さんは裸のラリーズ、オリジナルメンバー(全員赤軍だった)でベース担当、銘記にはないが、「水谷のギターがフィードバックした瞬間とるべきすべてが決まった」(水谷孝)という実質「スモーキング・シガレット・ブルース」は若林さんがプレイしてると言われている。

 その若林さんが平壤でしたためた2本の短文。ひとつはラリーズの思ひ出で、ラリーズの命名にバロウズの「裸のランチ」を持出す難しい言葉や単純な下らんことをも酔って大層に語り40年の、頭のイイイイイイイイ〜人並びに観念的ビートかぶれのダサい奴等がかの様にいうが、同志社大学で当時まだ小数派で同じにおいをかんじ(腰までの長髪)た、水谷孝、中村武氏らと意気投合し、夜の京都を飲み歩く(酒だけではなく当時の睡眠薬併用と察す)うちラリラリとラリる、自分達の姿を「ラリーズ」と呼び、ありのまま、まあフルチン(全裸でなく気持のあり様として「裸‐の」を冠した結果《裸のラリーズ》を名乗ったという。命名主導は若林さんかと思う。
 さて、もう一本はボブ・ディランのDVD「ノー・ディレクションホーム」をみた感想で、後のラリーズへも通じる社会変革〜腰までの長髪など、ある意味音楽を出発点にやがて「よど号事件実行」へいたる、若林さんの時空及びそれらをとびこした純粋な初期衝動が自問と共に顧みられている。素晴らしい文章だ。さて「♪ノー ディレクション ホーム?‐で、‐♪ライク ア ローリングストーン」と続くわけだが、そこへいたるリフレインが、まさに「さむくないかい」洋題 HOW DOES ITFEEL?とくりかえされるわけだ。
 DX版「さむくないかいが完成した頃、計ったかの様に若林さんから手紙と件のコピーが来たので、「流れあり」と《朝鮮人民民主主義共和国》に「さむくないかい」をお送りした。若林さんは‐大層下品な内容で恐縮だが‐本編ディスク1にかすかに、ディスク2しおサイケデリックにどうあれ約40年後の今、ラリーズのDNAが何らかのかたちで受け継がれてるのをお気づき頂けられただろうか。(根本敬)。

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(根本敬公式HP「因果鉄道の旅とマンガ」より転載)

2010年03月07日 10:45

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